「しぐさ」の形象

毎日を美しく生きようとする人の姿から、美しいかたちが生まれます。
かたちをデザインすることで、使い手の立居振舞を美しくしたい。
これが、すがたかたち のブランド名の意味するところです。
 
布作家の高橋牧子と現代アーチストの高橋靖史は、欧米で活躍後2005年に
ニューヨークから帰国した時、庭・茶・書に結晶した、洗練された日本人の
「しぐさ」を、改めて発見しました。
しぐさを形象化したデザインにより、ユニークで、良質な、長く愛着の持てる
物をつくりたい。
私たちは、「生きるすがた から 生まれるかたち」をコンセプトに
美しい生活空間の創造のために貢献したいと考えています。
 
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持続可能な社会をめざして

住宅設備市場におけるドアハンドルは、金属製が主流ですが、耐久性に優れる反面、資源の採掘から加工まで多くの電力と化石燃料を消費します。当然、二酸化炭素排出量が非常に多く、環境負荷が大きくなります。例えばアルミニウムと人工乾燥広葉樹製材を、資材を作るエネルギー量(Mj=メガジュール)で比較すると170対2です。金属に比べて、すがたかたちが主に使用するアメリア広葉樹は、多様な生態系の自然林から産出され1Kgあたり1.6kgの二酸化炭素を貯蔵しています。さらに、伐採から製材人工乾燥、日本への輸送で排出されるすべての温室効果ガスを合わせても0.7kgであり、環境負荷が極めて少ないのです。
すがたかたちは、ドアハンドルを初めとして、建具、家具、建物を、もう一度、優れた意匠と技術で木材に置き換えていくことで、二酸化炭素の排出削減を促進し、持続可能な社会実現をめざして行きたいと考えています。

親方は、人間です

すがたかちの木製ドアハンドル作りは、鉛筆のスケッチから始まります。そして、硬質ウレタンの固まりから、実物大模型を彫刻するスタディ(試作の意)を通してフォルムをさがします。デザインが決まったら、型紙に起こし、板にトレースし、バンドソーで木取りをします。万力で固定し、ノミで彫り、木工ヤスリで削り、紙やすりで磨きます。
納得が行くまで何度でもこの過程を繰り返します。形になったドアハンドルたちを、ワインのように、しばらく寝かし、吟味し、その中から一本が選ばれた時こそ、プロトタイプの完成です。ここまではまったくの手仕事です。
 
しかし、すがたかちの木製ドアハンドルは、非対称で滑らかな三次元曲面を持つため、量産に向きませんでした。直線だけで出来た物と違い、抽象彫刻のようなフォルムは、作り手が代わると、ニュアンスも変わるので、分業が難しいのです。同じ作り手が、スタジオで一本ずつハンドメイドするしかありませんでした。
 
やがて、もっと多くの人に使ってもらいたいと考え、コンピューターも使う様になりました。手仕事で作ったプロトタイプを、3Dの図面に描き起こし、マシンを動かし、作り手をまねて、木をなぞるように削って行きます。最後は再び手仕事です。握り具合を手で確かめながら、フォルムを厳しく絞り込み、美しい木目のテクスチャーを仕上げるのです。
 
すがたかたちの木製ドアハンドル作りは、コンピューターからは始めません。マシンでの作りやすさを考えるのではなく、手仕事で生み出された「しぐさの痕跡」を残す形を、マシンに習わせたいのです。親方は、今でも人間です。
 

   

お箸の国のドアハンドル

 
毎日を美しく生きようとする人の姿から、美しいかたちが生まれます。
 
ヨーロッパには、ナイフ、フォーク、スプーンなどの金属製カトラリーの伝統があり、日本には木の箸の伝統があります。日本の風土と食に育まれた人々の感性は、金属ではなく柔らかで軽い木を選び、箸を作りました。そして箸を使う「しぐさ」とともに、その材質、色、かたちを洗練させて来ました。手にした時の肌ざわり。唇や歯にふれるやさしい感覚。使い込むほどに手と一体になる親和性。どれにおいても木に勝るものはありません。
 
この優れて洗練された木の箸が日本にある様に、現代において、使い手の感性をよみがえらせる木のドアハンドル、手すりを作りたいと思います。世界には素晴らしい真鍮、ガラス製、磁器のドアハンドルがあります。しかし、これからは、お箸の国で作られた、すがたかたちの木のドアハンドル、手すりも世界の皆様にお使い頂くことができるのです。
 
審美性、人体との親和性、安全性に優れ、環境負荷が極めて少ない、すがたかたちの製品は既に、最高級の寝台列車JR九州クルーズトレインななつ星、フレンチアルプスの5つ星リゾートホテル、コスタリカやブリュッセルの高級ブティックなどに使われています。
 

ヒューマン・インターフェイスとしてのドアハンドル

 
人間が、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚という「五感」などを通じて情報を外界から受け取ったり、自分の身体や声を通じて情報を外界に伝えたりする際に、人間と外界の間をつなぐものを、「ヒューマン・インターフェイス」と呼びます。例)自動車のハンドルやペダル、パソコンのディスプレイ画面やキーボード、マウスなど。
これは機械と人間だけでなく,生活空間の設計などあらゆる分野にわたる考え方です。生活空間の設計においてヒューマン・インターフェイスに重点を置くと、大切なことがはっきりと見えて来ます。それは「手触り」です。
 
建築部材では木、石、紙、布、革の多くが人工素材やフェイク疑似素材に置き換わり、日本では自然の素材感を視覚的に再現したものが主流となりました。しかし、ヒューマン・インターフェイスである室内空間で、人が心地よさを感じるには「触覚、手触り」が重要不可欠ですし、それを人工的に再現する事は視覚においてより、ずっと難しいのです。それでは、どういった手触りに心地よさを感じるのでしょうか?
私たちは「ゆらぎ」にあると考えてます。木目、石肌、和紙、織り目が視覚的にゆらぐだけでなく、触った時に、テクスチャーと形状がゆらいでいることが大切です。一方、生活空間で手触りを感じる場所は驚くほど限られています。何と大きな面積を占める、床や壁や天井ではないのです!玄関から室内で考えると、まずドアハンドル、家具のツマミ、引手、椅子、テーブルの天板、そして蛇口ぐらいでしょう。これらの部分が硬くツルツルで円や四角であるのと、ゆらぎのある豊かなテクスチャーと3次元曲面を持った形状では、生活の質において最も大切な心地よさにおいて大きな違いが出ます。なぜなら、ドアハンドルは1日に10回としても年に4万回も触る部分だからです。
また、これらの部分にはドアや引き出しと一体で、心地良いゆらぎが必要です。そして床や壁や天井、さらに照明とのコンビネーションを考えて生活空間に「ゆらぎ」をデザインすることが大切です。インテリアスタイルのトレンドとしては、ラスティックスタイル=自然素材を使い手作業の後が残る様な素朴に仕上げたインテリアがこれに近いと考えます。

品質へのこだわり

Our quality

1.  気持ちがいいんです。

ドアハンドルをつかむ手の動きを考えて高橋靖史によりデザインされたエルゴノミックなフォルムは、 非対称で滑らかな三次元曲面を持ち、心地良く手に馴染みます。


2. 使うほどに良くなります。

広葉樹から彫り出されたドアハンドルは夏は熱く、冬は冷たい、ということがなく、また植物性オイル仕上げのためメンテナンスが簡単で、使うほどに色つやと愛着が増します。


3.  簡単で確実に取り付けられます。

精密加工された金具による簡単確実な取付方法を採用していますので、木、ガラス、金属いずれのドアにも、また、ねじの交換だけで 柱、壁にも手すりとして取り付け可能です。


4.  強いのです。

公的機関で4万回の繰り返し疲労試験を行なって、引っ張りにも圧縮にも充分な強度を備えている事を確認しております。取付部分の脚を含めて、継目や接着がどこにも無い天然木の一木作りですので、力を加えたときにブリッジ状のハンドル全体で荷重を受けるのでウィークポイントがありません。


5. 完成後すぐにはお届けしません。

ドアへ取付後の温度•湿度の変化と紫外線による製品の変形•変色を抑えるため、完成品をワインのように1年、永いものでは5年間ねかせています。そして、製品の状態(色の深み、艶、そり、ねじれ、割れ)を点検し、最適な1本を選び、再度、軽くオイルぶきしてから出荷しています。

全ての製品が職人により国内生産され、こうした品質へのこだわりにより
JR九州クルーズトレインななつ星、東急ザ•ロイヤルエクスプレス
フランス5つ星ホテルなどに採用され、 世界で認められています。

 

「生きるすがた 生まれるかたち」をコンセプトに、木と布によるユニークな
「リビングアート」の製造を通して、
美しい生活空間の創造のために貢献したいと考えております。